長い空の旅を終え、イタリアに到着したら、いよいよここからが本番です。
空港にて
空港に着いて飛行機を降りたらついにそこはイタリアです。
安心する前に、何よりもまず荷物を受け取りましょう。杜撰な扱いを受けたであろうスーツケースは傷だらけでしたが、幸い無事に荷物を受け取ることができました。
ジムバッグの方も無事でした。
フィレンツェの空港はかなり小さいので、荷物を受け取ったらもうすることはありません。
すぐに滞在先へ向かいます。
この時、公共の交通機関を使うか否かは、自分に隔離が必要かどうかで変わってきますが、私は事前に送迎を頼んでおくことお勧めします。
隔離についてですが、2021年現在、ワクチン証明書と陰性証明書、フォーマットへの入力を証明する画面の3点が揃っている場合、隔離は免除されます。
現在は隔離の必要はありません。
⇨大使館公式サイト
送迎の場合、出口付近の椅子で一旦待機しましょう。フィレンツェの空港は現在、出口から再び中に戻ることができません。
できないというか自動ドアが外から開かないので(出てくる人がいれば入ることはできます)、忘れ物やトイレに行きたい場合があるかもしれないので送迎を待っている間は中にいていいと思います。
送迎が来たら荷物を積み込み、滞在先へ向かいます。
私の場合、学校経由で現地の日本人ガイドさんが送迎してくれることになっていました。
合流すると、ハイヤーをチャーターしてくれていて、一緒に乗り込んで現地まで向かいました。
この人は学校経由でお金を受け取っているんですが、実際各エージェントとも繋がりがあるようでした。
車内で、なぜこのコロナの時期にイタリアに来たのかとか、30歳で留学なんてこの先どう考えているのかとか、初対面で聞くことかな、ということをどしどし聞かれて戸惑いました。こんな時にも適当に交わす能力は必要ですね。
滞在先にて
滞在先に到着したら、多分そこには大家もいると思います。
ここで細かいルールとか、家賃の支払いについての話になると思います。
私の場合は大家とその友達がいて、ガイドさんも部屋の中に入って来ました。全員土足。
私が全くイタリア語が理解できないと思っていたのか、ガイドさんがその細かい決まり事についていちいち翻訳してくれました。多分この詳細を詰めていくまでがこのガイドさんの仕事の範囲だったんだと思います。
家賃の支払い時期、家のルール、近くのスーパー、連絡先(多分初めは電話番号がないのでメールアドレス)の交換、パスポートのコピー(パスポートの写真を撮ることの方が多いと思います)、などのやりとりの後、鍵をもらいます。
ルームシェアや家族との同居の場合はもっと楽に進むと思いますが、単身アパートの方は大家との初めのすり合わせはしっかり行いましょう。
家賃はいくらか、とか、私の場合のように「毎月大家とその友人が掃除に来る」などの追加ルールがある場合があることもあるので、しっかり確認してください。
大家が契約書をしっかり作る人の場合、「何ヶ月契約にするか」のように聞かれた場合はルールと状況をよく確認してください。
例えば引っ越すかもしれないということで特に説明なく「2ヶ月の契約で」、とした場合、大家は言葉通りに受け取って2ヶ月後に新しい住人を入れてしまう可能性があります。
こうなると急遽引っ越しを余儀なくされるので、「今はとりあえず2ヶ月にするが、もし延長したい場合はいつまでにいえばいいか?」というようなことを伝えて、言質をとっておきましょう。
できればWhatsAppなどでの文面にしておきたいところです。口約束は忘れられる可能性があります。
逆?のケースですが、私の部屋は私が住んでから3ヶ月間、学校で住人の募集がかけられていました。偶然掲示板を見て気づいたのでこれはどうしようもないケースですが、一応現実に起こりうるので注意しましょう。
⇨賃貸情報についてはこちら。
この辺りまでは皆さんもやることだと思います。
私は大家が帰ったあと、ガイドさんが近くのスーパーを案内してくれると言うので着いて行きました(隔離期間中でもスーパーに生活必需品を買いに行くなら誓約書があれば可ということでした。大家もガイドさんも誓約書を持っているか聞かれたことはなかったそうですが)が、大聖堂の近くで「じゃあ自分は電車で帰るから」と放置されてしまいました。
街にはフリーWi-Fiもあるし、少しは道を覚えていたので帰ることはできましたが、皆さんは初日はあまり遠くまで出歩かないようにしましょう。
ガイドさんには感謝していますが、正直もう会いたくないタイプの人でした。
着いてからすること、しないほうがいいこと
●腰を据えるかどうか
個人的には、自分の部屋に着いてもすぐに荷物は広げないほうがいいと思っています。
もしそこが気に入らなかった時、留学生活におけるQOLのためにすぐに引っ越した方がいいからです。
最低でも1ヶ月くらいは滞在すると思いますが、もし引っ越すとなった時に物を無くす可能性もある上、面倒ですからね。
もちろん個人の意見なので、皆さんは自身のスタイルに合わせてください。
●外出について
私の場合はガイドさん付きだったので2キロくらいの外出をしましたが、個人的にはあまり遠くにいかない方がいいと思っています。
帰れなくなったり、何かあった時本当に詰むからです。
外出は近くのスーパーまでにした方がいいと思います。
この留学生活で街に行く時間は山ほどあるので、今日1日は長旅の疲れを癒すことが先決です。
●食事
到着日の食事については結構難しいと思います。
なんせコンビニがありませんから、なにか出来合いのもので適当に済ます、ことが難しいんです。
ベストは一食分、日本から持ってきておくことです。
スーパーで食材やお菓子系を買うのもいいんですが、初日から焦ってお金を使ってしまうのはお勧めできません。
私はプロテインバーを何本か持って行っていたのと、友人が空港でビーフジャーキーをくれたので食事はそれを、飲み水はスーパーで購入して、1日目はそれで済ませました。
飲み水だけはスーパーに買いに行きましょう。最悪水道水で凌ぎましょう。
単身アパートの場合、冷蔵庫は空っぽなので飲み物がなくて困ると思います。シェアアパートやホームステイの場合は浄水ポットがあると思うので問題はないと思います。
ちなみに、浄水ポットがない場合でも一応水道水は飲むことはできます。日本とは成分が違うのでいやーな感じはありますが。
⇨フィレンツェ・スーパー事情
⇨イタリア留学、お勧め自炊
⇨水道事情
●慣れる
これは初日に限りませんが、この国のやり方やシステムに慣れていくことが肝心です。
イタリアという国の、フィレンツェという僅かな一部分でさえ、想像を遥かに超えるさまざまなぶっ飛んだ事が起こります。
私にとっては、「ブログやエッセイのネタになるぞこれは」という感じでむしろ美味しかったんですが、それでも初めの2ヶ月くらいはストレスがすごかったです。
単身アパートでこれなんだから、ルームシェアをする場合はもっとしんどいんだろうなと思っていました。
到着したらまずは休んで、そこからメンタルを切り替えて、この街の常識に慣れるマインドを作っていってください。
●焦って物を買わない
これも初日だけに限りませんが、珍しいものが並ぶ外国のお店にテンションが上がって色々買ってしまいそうになりますが、一旦抑えてください。
私は日本での生活スタイルや食事の習慣を変えたくなかったあまり、焦って色々揃えようとしてしまいました。
いま考えれば必要なかったなというものはかなりあります。
まず、鶏胸肉中心の生活をもっと早くに捨てていればと今は思っています。日本では鶏胸肉の方が安いですが、フィレンツェではもも肉の方が断然安いです。
初めこの微妙な金額の大きさに気づかず、お金を無駄にしました。
あと、日本では炊飯器調理にハマっていたので、それも捨てきれず、Amazonで炊飯器(50ユーロくらい)を買ってしまいました。
しかし、イタリアの炊飯器がこの値段でまともな炊飯などできるはずもなく、炊飯器とは名ばかりの単に加熱し続けるお鍋でした。
あげればキリがありませんが、一旦日本での習慣は忘れ、焦らずじっくり必要なものを見極める事が重要です。
時間はたっぷりあるので、色々試すことは重要ですが、無駄な出費は命取りになるので、注意しましょう。
●当日はすぐ寝ない
、時差ボケで変な時間に眠くなるかもしれませんが、夜に到着した場合を除き一回耐えてください。
ここで寝ると変な時間に起きてしまって、以降変な生活リズムになってしまう可能性があるので、ここは逆に休むために寝ない、という意識で耐えてください。
逆に夜になっても寝れない、という人はしっかり食事をしていない可能性があります。
ほっといても勝手に慣れていくとは思いますが、一応時差ボケが存在していること、体は長旅で疲弊しきっていることを頭に入れておきましょう。
●SIMカードは早めに買いに行く
SIMカードがないと電話番号がないので、ワッツアップもできません。
大家やシェアメイトとWhatsApp上でやり取りできないのはかなり不便なので、早めに携帯ショップに行きましょう。
⇨SIMカードの買い方はこちら。これを読んでいればまず問題ないと思います。
Wi-Fiがないところでネットが使えないのもまた、かなり不便なのでもう二日目か三日目には行った方がいいと思います。
●学校の場所を確認
現在は隔離が必要ないので、早い人は日曜についてもう月曜から学校が始まる人もいるかと思います。
なので、実際に行く必要まではないかもしれませんが、地図上だけでもいいので学校の場所は確認しておきましょう。
私は学校の場所が以前とは変わっていたらしいので、もし地図の情報と現住所が違う場合は必ずどちらが正しいのか確認してください。