留学中、日本へ荷物を送る

一年も生活していると、どうしてもきた時より荷物が増えてしまうと思います。
そんな時は段ボールに詰めて送ってしまいましょう。
とはいえ結構高いので頻繁に使うことはお勧めしませんが、一応最後の手段として使うことができるので頭に置いておいてください。


私の場合は使わなくなった教科書やプリントの束、使い切ったノート、夏物のTシャツなどを送りました。
全部で約7kgで、60ユーロとなりました。ただの紙の束を送るだけと考えるとかなり高いですが、これだけ帰りのスーツケースを圧縮できると考えると妥当なのかもしれません。
郵便局のはかりと家の体重計で差がある場合があるので、500gくらいは上回るかもしれないと思っていてください。

 荷造り

まずは段ボールに送る荷物を詰めましょう。


・このくらいでOKです。

段ボールの入手
段ボールはまず学校にないか聞いてみてください。
最終手段は軒先に捨ててあるものを使うことですが、冬場は湿気が強いのでお勧めしません。
郵便局でも買えるらしいんですが、在庫がないことの方が多いのと、結局買って帰って詰めてまた送りに行ってだと二度手間になるので、通販の段ボールを残しておくのがベストです。
通販を一年で一回もしない人はまず周りの親しい人に聞いてください。
どうしても手に入らない場合は、エッセルンガに買い物用の段ボールが売っているので、それを検討してください。

・セルフレジのところにあります。

外に捨てられているものが、まさに今捨てられたばかりでしっかりしていると確証が持てる場合はそれをいただいてしまいましょう。
もしくはスーパーの外にまとめてあるものがもらえる場合もあるかもしれません。
私は通販の段ボールを毎回取っておいたので、それを使用しました。

重量について
荷造りの際、5kg前後の場合できれば5kg以下で納めた方がいいです。
1kg、3kg、5kg、10kg、15kg、20kgという料金の区切りなので、それぞれギリギリの場合は超えないように納めるようにしましょう。
5kgを超えて10kgまでは値段が変わらないので、5kgを超える場合は10kgまで詰め込んだ方がお得です。
詳しい料金については後述します。

中身をメモしておくこと
発送の際、税関に出す用紙に中身を記入する必要があるため、この梱包の時に必ず中身を全てメモしておいてください。
イタリア語か英語で記載するので、この時にもう翻訳しておきましょう。

梱包
梱包ですが、ダンボールは一回全部開いて、裏返しにしましょう。
関税の関係で広告物が印刷されていると問題がある場合があるためです。
そのあとガムテープでしっかり組み立て直してから詰めていきます。※ガムテープはスーパーに売っていますが、3ロールで7ユーロくらいしたのでかなり高いです。
教科書などの雑に扱われても壊れようのないものだとどのように詰めてもいいんですが、壊れる可能性のあるものに関しては注意して梱包してください。
過剰梱包くらいでちょうどいいです。

住所を書いた紙を用意
最後に、送り主と宛先を書いた紙を用紙しておきます。
これをビニールに入れてペタッと貼るので、綺麗に書いてください。


・例。A4の紙にボールペンでOKです。

 料金

はっきり言って結構高いので、毎回毎回送るわけにはいかないと思います。
海外への荷物の発送なので妥当な金額だとは思いますが、金額だけでみた場合、留学生にとっては高いと感じるかと思います。

・インターナショナルスタンダードの料金表(PDF)
※日本はZona4です。

下の段の単位はユーロです。
なので、1kgくらいのものを送るならもう3kgまで詰めた方がいいと思います。
同じ理由で、4kgとか7kgの場合は上に合わせてしまった方がお得です。
私は体重計があったのでそれで計算しましたが、郵便局の秤とは若干差があったように思うので、家でジャスト10kgの場合は郵便局で15kg以下75ユーロ計算になる可能性があります。
ただし、ここはイタリア。人によっては数グラムくらいならおまけしてくれる場合もあるんだとか。

EMSの料金表(PDF)
※日本はZona6です。重さの単位はグラム(1kg=1000g)。

左が重さ、右が料金(単位はユーロ)です。
これを見ると軽い分にはあんまり変わらないんですね。

ただ5kg以上からはかなり変わってくるので、急いでいないならスタンダードでいいと思います。
速さでいうとEMSの方が圧倒的に上です。EMSが10日程度なのに対して、スタンダードは1ヶ月くらいはみておいた方がいいとのことです。

 郵便局に行く

まず、発送は郵便局で行います。
当初EMSで送るつもりだったんですが、「ラベルの在庫がないから無理だね」と言われてスタンダードに変更しました。
私の7キロの荷物をEMSで送っていたとすると82ユーロなので、結果的にスタンダードで良かったですね。

用紙とルールはそこまで変わらないらしいので、EMSで送りたい場合でもおそらく参考になると思います。
今回は「インターナショナルスタンダード」での送り方を解説します。

持ち物
・お金(カード払い可能)
・ボールペン
・荷物
・荷物の内容を書いたメモ
・宛先と送り主の住所が書いてる紙(これがそのまま段ボールに貼られます)
・念のため身分証明書(パスポートなど) ※私は求められませんでしたが、内容物によっては求められるかもしれません。

郵便局へ行く
郵便局は中央郵便局にしましょう。一番大きくて営業時間も長いのでおすすめです。

整理券は「Posta o Pacchi 」

整理券を取る必要があるので、パネルの「posta o pacchi」をタップ。
Pから始まる整理券が出てくるので、そのまま順番が来るのを待ちます。

とにかく日本に送りたいことを伝える
荷物を見せると多分何かしら聞いてくれるとは思いますが、「日本に送りたいのですが」と伝えましょう。
何で送るか聞いてくると思うので、「international standard」で、と伝えるとラベルを渡されるので、一旦窓口から離れて書いていきます。
※2回目以降の場合は、書いたラベルを見せるだけですぐにわかってくれます。


・ラベル一枚、税関に通す紙一枚を受け取ります。

 ラベルの記入

ラベルの記入が一番厄介かと思います。
あらかじめ書いておいた内容物のメモを参考に書いていくわけですが、まずは記入例をご覧ください。

・ラベル記入例(PDF)
・関税申告書記入例(PDF)

順番に必要事項を書いていきます。
住所の欄は特に問題ないと思うんですが、発送品の欄が曲者ですよね。
わからない場合は空けておいて大丈夫です。受付で質問しましょう。

品物の書き方の注意
有名な話ですが、自分の私物でも関税がかけられる場合があります。ちゃんと書いてもこの税関を無事に突破できるかどうかは完全に運らしいので、できる限り丁寧に書いて 無事に届くことを祈りましょう。
記入例にも書いてある通り、送る物は具体的に名前を書く必要があります。
例えば本の場合はなんの本か書いた方が無難です。「語学の本」、や、「音楽の本」などと書くといいとのことで、服の場合も「服」と書くと税関で全部開けて確認されたりするので、「T-Shirts」などと詳しく書いて あげた方が無難です。

値段の書き方の注意
値段についても注意が必要で、自分のものだからといって「€ 0」とすることはできないとのことです。適当でいいんですが、全部で45ユーロを超えないように設定してください。
45ユーロを超えると価値のあるものを発送しているということで関税がかかる場合があります。
なのでできる限り低く、かつありそうな値段にしてください。
本の場合、定価で書かずに3ユーロとかにするなどしてください。
この辺りの裁定はどうなるか誰にもわからないらしいんですが、「服x5 1ユーロ」とかにしてない限りは大丈夫だと思います。

ワンポイントテクニック
待ち時間についてですが、受付で発送方法を確認してからラベルを書く場合、確認のために並んで、一旦外れてラベルを書いてからまた並んで、になるのでかなり時間がかかります。
まずは入館時にすぐ整理券を取ることが大事!
郵便局でこの記事を見ながらラベルを書いている場合、すでに郵便局での滞在時間がすごいことになっていることと思います。

これ以上無駄な時間を過ごさないためにも、全て書き終わる前、具体的にはラベルを書き終えたら整理券を取りに行ってください。
税関申請書は書くことがラベルと全く同じなので、間違いなく順番が来る前に書き切ることができます。
これで少しは無駄な時間が減らせます。
慣れている人はもうラベルをもらった時点で整理券を取りに行っていいいと思います。

もしくは、発送方法が決まっている場合や2回目以降の方はラベルを前日までにもらってきておいて、関税申告書も書いてしまいましょう。
関税申告書はこちら
PDFをダウンロードしておいて学校で印刷してもらうなどして使いましょう。

 

サイン、払い
もう一息です。あとは色々サインしてお金を払うだけです。

順番が来たら受付へ行くんですが、さっきとは違う受付だと思うので「スタンダードのラベルを書いたよ」と説明してください。
ここから先は受付の人がどれだけやる気があるかによって変わるんですが、普通なら問題がある場合「こう書いて」、と教えてくれるはずです。
人によってチェックが必要だったり、サインが必要だったりすることがありますが、わからないことがある場合は必ずもう一度聞いたりして下さい。
サインはほとんどの場合、❶注意事項確認のサイン⇨宛先の住所確認(向こうは○○町、○○市、のような書き方に慣れていないので、チェックだけしてと言われても必ず確認しましょう)⇨支払い、の流れかと思います。

問題がなければこの電子署名機?上で確認事項があるので、画面をタップしていきます。
サインはしなくていいっぽいです。一応聞いてください。

その後、梱包の時に書いた住所の紙を渡して貼ってもらいます。
※この住所を紙に書くというものについて、もしかしたら別の方法もあるかもしれませんが、郵便局の人に言われたのでこの方法を紹介しておきます。

そのあとまた関税申告書にサイン、住所に間違いがないか確認、支払い、という流れで終了です。
控えを受け取って帰りましょう。

 トラッキング

スタンダードでもEMSでも追跡ができます。


・これが追跡番号になるので、これをイタリアの郵便局公式ホームページで入力すると追跡できます。

・イタリア郵便局ホームページ

ここのトップページに検索窓があるので、そのまま番号をぶち込めばトラッキング情報が表示されるので、到着までちょくちょく覗いてあげてください。
私の場合、2週間ほどで日本の実家に届いて、見た目も特にボロボロになっているとかはありませんでした。

 まとめ

発送自体は長くて1時間、早くて30分くらいで終わると思います。
意外と簡単ですが、結構高いのでスーツケースを買って持ち込み荷物の数を増やす方が現実的な場合もありますね。
一応緊急手段としての紹介ということで。

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