留学における最重要項目、「自炊」の肝になるスーパーマーケットについてです。
フィレンツェにも当然、スーパーマーケットがあります。
それぞれの特徴と私的おすすめを説明していきます。
自炊の考え
まず第一に、自炊が全くできないとなるとかなり困ります。
イタリアでの外食は安くないため(水がタダじゃないので席につくようなところだと、どんなに安くても1000円は超えます)、毎日サンドイッチやパニーニ(だいたい5ユーロ)で昼食を済ませたりするとすぐにパンクしてしまうことでしょう。
なので、ある程度日本で自炊する能力を身につけておくか、現地では自炊するぞ、という覚悟を持って出発しましょう。
日本である程度料理ができていたら、あとは売っていないもの以外、発想の転換でだいたいなんでも作れます。
そのため、自炊の原点でもあるスーパーマーケットについて知っておくことは、それだけで留学生活を送る上で大きなメリットがあると言えます。
イタリアのスーパー基礎知識
まず念頭に置いておきたい点がいくつかあるので、まとめておきます。
●野菜類はセルフ計り売り
・ビニール袋置き場。だいたいいつもこんな感じです。
・バナナを買うところです。7本で300円くらい。もぎって1本から買えます。
・親切なところだとこのように写真付きで番号が表示されます。
・ローマ門の近くのカルフールは数字のボタンのみ。自分で番号を確認して押しましょう。
有名なところでいうと、イタリアのスーパーでは野菜や果物は写真の通り計り売りです。自分で計量してラベルを貼ります。
ビニール手袋とビニール袋が置いてあるので、手袋をつけて野菜を選び袋に入れて秤に乗せて、タッチパネルでどの商品かを選ぶとシールが印刷されるので袋に貼ったらOKです。
※写真参照。いつも色々散乱してますが、通常営業です。
レシートの機械みたいなのからラベルが出てくるので、これを貼ってカゴに入れます。
袋はしっかり閉めましょう。会計時は全ての商品をポイポイ投げられるので、しっかり閉めてないと袋詰めの際に散乱します。そして何故かこっちが悪いみたいな空気になります。
あとレジの人がピッとしやすい位置に貼りましょう。
ちなみにこの袋は一枚使用すると0.01ユーロかかります。1円くらいですね。
プラスチックに対する拒否反応は日本よりも上なようで、だいたいの商品のパッケージはプラスチックではなく紙になっています。ストローもしっかり紙!
しかし、この計り売りの袋はバリバリのプラスチックなので、どうなんだろうという印象でした。
この国の人たちがしっかり丁寧に一枚ずつ取り出すはずもなく、床にはたくさんのビニールが散乱していて、ゴミ箱にもたくさんの未使用の袋が捨てられています。
手袋ももちろんビニール製で、使用後はゴミ箱かその近くに捨てるか、カゴに入れっぱなし(もちろん店員をはじめ誰も掃除しないので、次に使う人は誰かが使った手袋が入ったカゴを使うことになります)にしているので、もう少し教育が必要だと感じました。
● 客は神ではない
次に、レジではIKEAのようにベルトコンベアに自分で商品を並べます。
基本的に店員は座っていて、他のスタッフとおしゃべりしてるか、どこかをぼーっと見てるかで何もしないので、全部自分でやります。
狭いスーパーではこの限りではなく、コンビニのような感じで店員がやってくれることもあります。
この座って接客する方法、日本でも浸透してほしいですよね。
スーパーの店員が座っていたら困る人なんか存在しないんですから、日本風(普通の)の接客をしつつ店員も楽な姿勢で仕事ができるようにすべきだなあと思いました。
エッセルンガの店員はおしゃべりに夢中で客を待たすなど日常の沙汰なのでやりすぎです。
行列ができているとところに割り込んで来て、自分の飲み物とご飯を買っていった店員もいました。
狭いスーパーだと店員が立っていることがあります。
そして、メンタルの部分で言うと、基本的に客側が「売ってくれてありがとう」と言う考えなんですね。
日本では店側が「買ってくれてありがとう」という印象ですが、イタリアでは日本のように客が店員に対して(接客態度などについて)上から攻撃するようなことはできません。
多分そんなことをしたら向こうも同じエネルギーで返してくるので壮絶な喧嘩になると思います。
なので、根本的に日本とは違うことを意識してスーパーや買い物に行ってください。
全ての商品はスキャン後ポイっと投げられるので、すぐさまキャッチして袋に詰めていきます。
袋詰めに手間取り、商品を置くスペースがなくなってきたら、容赦無くグイーッっと押してきます。
袋は有料(1円とか2円くらいですが)なのと指で簡単に突き破れるくらい柔らかいので、エコバッグを持っていきましょう。エコバッグはだいたいそのスーパーのロゴが書かれた、わりとしっかりしたものが1ユーロくらいで買えます。
これが結構気まずいんですが、多分レジの人は何も考えてないと思います。
コツとしては、何も考えずとりあえず詰めていくことと、大抵詰め終わる前に計算は終わるので、詰め終わる前に先に会計を済ませることです。そうすれば次の人の会計が進められて、店員の凝視からも解放されるのでスムーズに退散できます。
ほとんどの買い物客は自分優先なので、詰め終わってから「いくらだっけ?」と聞いていました。他の人はそれをじーっと見て待ってるわけですから、めっちゃ無駄ですよね。
なので店員さんに嫌われないためにも、ササッとスマートに会計を済ませて即座にレジを去りましょう。次の人の会計が始まるまで、ある程度詰め直す時間はあります。この会計のゴタゴタを見ていて思うのは、日本のように詰める場所を設けるべきだということです。
コープには詰める用のスペースがあるのでいいんですが、他のスーパーはスペースの関係上不可能なようです。基本的に全て投げられるので、対応は日本で言うと最低ですが、これがイタリアなんだと思って耐えましょう。ほんとに全部投げてきます。レシートも商品もカードもなにもかもです。
ある日、おばちゃん店員がレシートをいつも通りこっちに投げてよこしたんですが、紙なので投げてもヒラッとおばちゃんの方に戻っていったことがあります。
で、おばちゃんは鬱陶しそうにそのレシートをシッシッと払い除けました。流石に「なんで!?」と思ってしまいました。
これはもう普通に渡した方が圧倒的に早いし楽ですよね。とにかくどういう心境なのか、至る所で、かつ何でも投げてきます。
美術館でチケットや年間パスを見せたとき、身分証の確認、クレジットカードでの支払い、全員が悪気なくポイっと投げます。空港ではパスポートもよく投げられます。
とりあえず諦めてキャッチしてお礼を言って帰りましょう。
・エッセルンガのレジ。ここにバンバン商品を流されます。というか投げられます。
● 魚は諦めよう
フィレンツェでは魚は高級品です。
物にもよりますが日本の数倍と考えてください。そのくせ鮮度は良くありません。
魚を中心とした食生活をしている人は、フィレンツェへの渡航を考え直したほうがいいと言えるほど魚は高いです。
例えば、スーパーではサーモンが売られていますが、日本のように一切れ100円とかの少量で売っておらず、だいたい1パック200gくらいで3ユーロ(400円くらい)以上はします。しかも鮮度は低いときています。
友達に紹介された魚屋さんで舌平目を買った時は、一匹約300gで10ユーロでした。スーパーでは割引があるので、魚屋さんの方が高い場合が多いです。鮮度は値段の割には正直微妙でした。
舌平目も日本の市場で買うと1/3での値段で買えますが、海のないフィレンツェでは望むべくもありません。
ちなみにフィレンツェの魚屋さんでも細かいグラム指定はできません。
魚の鱗取り、エビの殻剥きはやってくれるみたいです。エビは殻を剥いてから計量した方が安くなるので、殻が必要ない方は試してみてください。
● 食品の鮮度、清潔度
まず、フィレンツェのスーパーに並んでいる野菜や果物は日本人から見るとかなり汚いです。
泥や多少の汚れくらいなら洗えばいいんですが、フィレンツェのスーパーではそんなレベルではないんです。
行くたびに、食べられないレベルの傷んだ食品が陳列されています。
流石に多すぎるため、後半は何も思わなくなりました。
割合で言うとこの食べられないレベルで傷んでいるものは一種類ごとに1〜2割くらいなんですが、果物系はやっぱり特に多いです。
痛んでいるとカビやすくなり、カビは特にどんどん周りにうつっていくので、近くのものは取らないようにしましょう。
これは単にBIO(後述)だからとか鮮度の問題ではなく、店員のせいでもあります。
彼らの仕事を見ているとすぐにわかりますが、かなり雑に商品を陳列しています。
1メートルくらい先から商品棚に向かってオレンジを投げているところ を見ました。
それは、彼らこそが野菜や果物をモノとしか見ておらず、人の生活の一部になることを考えていないということだと思います。
レジで商品を投げる店員も、食べ物を扱っているという気持ちがないからだと思います。
日本人なら、店員でなくとも人の買ったお肉や野菜を投げることはできませんよね。こういうところにも文化や考え方の差が出てきます。
主要なスーパー
中心街にあるのは、カルフール、コナド、パム、エッセルンガ、ペニーマーケット、コープなどです。
先に書いておきますが、何よりもまずコープかエッセルンガを優先してください。肉が安くて種類が多いからです。
値段、雰囲気、広さ、品揃えが、日本における大型スーパーのイメージに最も近いです。
それぞれのスーパーについて説明していきます。
カルフール
値段も広さも立ち位置もコンビニくらいの感じです。
ほんとにどこにでもあります。
カルフールは基本的に狭いので、必要最低限のものしかありませんが、オートミールは一番安いので、必要な方は赤い箱のものを買いましょう。
あんなに買ってたのに写真を撮り忘れてしまいました。
一応お寿司やカップ麺も売っています。(高い)
お肉が高いので、ここで一週間分の食糧を買ったりすることはお勧めできません。
おすすめの使い方としては、オートミールを買うか、携帯電話のプリペイドを買うとか、足りなくなったものを単品で買いに来るような感じです。ケチャップはエッセルンガよりも安い時があります。
店員は良くも悪くもイタリア、という感じでずーっとおしゃべりしていたり面倒なことはやらない、という感じで、日本でいうと超雑な接客ですが、顔を覚えられると袋を言わなくても用意してくれたりします。
・ここはS.M.N駅のすぐ南の店舗です。若干治安が悪そうなエリア。
・
・店は結構どこでも暗いです。
・モンスターコーナー、フィレンツェでも飲んでる人が多いです。ジムでも飲んでいる人が結構います。
・この国のスーパーは基本的に水売り場がでかいです。水道の水は直接飲むとウッとなります。
・洗剤類も売っています。
コナド
写真はヴェッキオ橋近くの広いコナドです。この倍くらいの横幅があります。これもカルフールと同じくらいの立ち位置で普及しています。接客も普通にイタリア仕様です。品揃えはカルフールとほぼ同等ですが、ここ以外はかなり狭かったです。基本的に中心街のスーパーはどこも古い建物に入っていることが多く、結構狭いです。
店自体は広めでも通路が恐ろしく狭いことが多いですね。狭いので必然的に量が少なく、品揃えには期待できません。
お肉が計り売りで売っていたりしますが、ここで買うものは基本的にトイレットペーパーや洗剤が主でした。あとはコナドのジャム(1.25ユーロ)。
醤油や謎のカップ麺などの日本食も売っています。
この店舗はオレンジジュースが搾りたてで買えます。
・名物、オレンジ絞るやつ。
・床が汚いのはどこも同じですね。
・ここのコナドはお肉が多いですね。
・そして高級お肉の計り売りコーナーも!一回は試してみてください。
パム
正直ここでは一回も買い物したことがないんですが、見た感じ値段はコナドやカルフールとそこまで変わりませんでした。
品揃えは正直微妙です。
S.M.N教会近くの店舗しか行ったことがないんですが、ここではやはり肉が少ないかなという印象です。
パムは中心地に数が少なく、私の生活圏には一軒しかなかったので利用することはありませんでした。
・ここのパムに限らずですが、なんか暗いんですよね全体的に。
・あとここは野菜もケースに入っているのでコンビニ感が強いです。
・この辺りもエッセルンガの方が安いかなぁという感じです。
・一番コンビニっぽい雰囲気ですね。ローソンみたい。
エッセルンガ
エッセルンガがなければこの留学は失敗に終わっていたと思います。
中心街からは少し遠いですが、十分歩ける距離だと思います。
私はレンタル自転車で通っていました。⇨レンタル自転車についてはこちら。
もっと北というか自由門の上の方に住んでいるのであれば、コープを選んでください。
日本でいう大型スーパーの立ち位置ですが、日本のスーパーより見境ない品揃えです。
カー用品やちょっとした工具も置いてます。
エッセルンガ(もしくはコープ)にないものは、Amazonか町の何でも屋とか専門店みたいなところに行って買うしかないと言えるほど大抵のものはあります。
唯一生活に必要なもので置いてないものは、粗挽きの黒胡椒です。なぜか置いてません。カルフールかコナドで買いましょう。
⇨エッセルンガポイントカードについてはこちら。
肉がカルフールなどよりも安く、量も十分にあります。
鶏肉は日本より少し高く、豚肉は日本よりかなり安いです。
牛肉はステーキ肉がメインですが、日本よりは安い印象です。
基本的に日本のスーパーなどにあるような薄切りの肉や細切れ肉は置いていません。
食事にお肉を摂りたい場合、豚肉が安くて美味しいのでお勧めです。おすすめはこちら。
エッセルンガにはエッセルンガの自社ブランドに加え、黄色いパッケージの「SMART」というトップバリュのような激安ラインも存在します。
肉や魚にも存在しています。流石に肉は安すぎるので避けていましたが、ティッシュなどはほとんど性能に差はないのでSMARTブランドのものでいいと思います。
・なんといっても種類が多い!季節ごとに微妙にラインナップが変わります。
・加工品コーナーの上におむつ。お肉はごついステーキが多いです。
・掃除用品、箒など。文房具も高いですが結構あります。
・冷凍食品はこの2倍くらいコーナーがあります。加工品コーナーでは生ハムを注文できます。ここで買い物の練習ができますね。
・オレンジジュースは日本とほぼ同じくらいですが、トロピカーナはめっちゃ高いです。でもめっちゃ美味しいです。
SMARTブランドのオレンジソーダがずらり。めっちゃ安いです。
・イタリアの朝ご飯はこういう甘い系のパンが主流です。だいたい6つ入り。
・オイル系はいっぱいありますが、結局安いもので十分でした。ちなみに、エッセルンガにはセルフレジがあります。
会話がないのでお勧めしませんが、一回は使ってみてもいいかもしれません。
ペニーマーケット
エッセルンガに行く途中にぽつんとあるので利用するのはAmazon hub ロッカーのみでした。
正直高くもないし安くもないし、広くもなく狭くもなく、クオリティも高くなく低くなく、なぜ存在しているのか謎なスーパーです。
行くたびに物乞い系の危なそうな人が入り口付近にたむろしていて、何度か金をくれと迫られました。アジア人は金をくれると覚えられるのも問題ですし、なんなら顔を覚えられてしまうこともあるので、絶対にあげないでくださいね。
コナドやカルフールに比べると広いし大きな道路に面しているので、簡単に車や自転車で来ることができます。
値段はさておき、やっぱり品揃えが少ないのでエッセルンガでいいのかなという印象です。
コープ
・このあと大雨が降りました。
中心街からかなり遠いので、トラムに乗ることがほぼ必須です。自転車でも結構疲れると思います。
トラムの料金は往復という概念がなく、90分1.5ユーロなので、早く買い物を済ませれば一回分で行って帰れます。
エッセルンガが近くにないけどコープが近い、と言う人は逆にラッキーですね。コープに行きましょう。
何より広い!エッセルンガの倍はあります。天井も高いし、ちょっとしたショッピングモール気分です。
広いので写真が大量にあります。これでも一部です。
・広い!鮮度は正直エッセルンガと大差ないかもしれませんが、種類も多いので綺麗なものを探しやすいはずです。
値段もコナドやカルフールよりは安いです。
・肉の量もエッセルンガの比ではありません。計り売りコーナーもあります。値段もそこそこ安いです。
・見た目の鮮度はエッセルンガよりは上ですが、目は死んでます。まだ食材としての輝きを失っていないギリギリの様子でした。
・魚も種類が多いです。バッカラも日本の通販で買うより断然安いです。
・アイスも若干エッセルンガより多いかも。冷凍食品の数もコープの方が多いです。
・冷凍ピザもいっぱい。ヨーグルトもいっぱい。
・ワインもこれに加えて数フロアあります。トマト関係のコーナーも両側にあります。
お菓子とチョコレートもエッセルンガよりちょっと多いです。
・寝具も置いています。自転車のヘルメットまで置いてありますね。すごい。
・これ、地味に嬉しいんですが、このタイプの器は普通家に置いてないのでこの値段で買えるのはうれしい!ぜひ買いましょう。
・水についての記事でも買いていますが、フィレンツェに着いたらコープでまずこれを買いましょう。浄水器なんですが、イタリアの水は日本のようにそのまま飲むのに適していないのでこういうものがどこのスーパーでも買えます。
・電子レンジも売っています。100ユーロ以上なので買わなくてもいいですが、一応選択肢として。
・コープ最大の長所、袋詰めするスペースです。会計が終わったらとりあえずここまできて袋に詰めることができます。これがあればレジは無駄に混雑しませんし、いいですよね。毎回はお勧めしませんが、少量の買い物の際はセルフレジを使ってみましょう。ウェブに載せる都合上小さくて見づらいですが、セルフレジにはレシートを読み取る機会が設置されているので、そこにピッとすればゲートをくぐれます。
BIOであるということ
フィレンツェのスーパーを見ているとどうもBIO(有機栽培)至上主義な雰囲気が強くて、いろんな商品がBIOブランドを引っ提げちょっと割高で店頭に並んでいます。
BIOの是非について書くつもりはないんですが、まず、フィレンツェにおいては(重要)有機栽培だから美味しいとか鮮度がいいというわけではない可能性があるということは頭に入れておいてください。
日本では国産、有機栽培、と聞くと、鮮度とクオリティが比例して高いレベルでまとまっていることが多いと思うんです。日本産の椎茸って高いけど間違いなくデカくて美味しいじゃないですか。
私の印象としてはフィレンツェのスーパーのBIO商品は個別にパッケージされてたりして一見綺麗で、美味しそうではあるんですが、普通に腐ってたりしますし、なんだかんだ汚いこともままあります。玉ねぎは本当に注意してください。2個入りのうちの一個の中身がグジュグジュなんてことは何度もありました。
BIOのオレンジでもパッサパサのことが何度もありましたし、りんごも謎のボソボソの点があったりしました。
汚いからなんなんだ、というのはもちろん私も思いますが、汚すぎるんです。その汚さがカビやその他のあってはいけない欠陥を生んでいるような状態でした。
夏は特に注意してください。日本ならもうそのスーパーの株価に影響しそうなほどの腐り方をしています。
夏、アプリコットが箱入り5ユーロくらいで売ってたんですが(これもBIO)、ふと箱を手に取ると真っ黒のアプリコットがいくつかあって、うわ腐ってるな、と思って戻そうとした時に、その黒い部分がブワッと舞い上がって霧のようになりました。もちろん黒い部分は全部小蝿で、何十匹もの小蝿がアプリコットから生まれていたのです。
卵も特に注意です。BIOだから綺麗とか新鮮とかいうわけでは決してありません。想像を絶するほどにめっちゃくちゃ汚いので、注意しましょう。フンや羽なんか普通についてます。というか割れてることもかなりあるので、一回蓋を開けて確認してもいいと思います。
BIOでこれなら他はもっと怖いということで、私はエッセルンガの卵は毎回BIOでした。2.5ユーロ。もちろん生食はできません。
お勧め
スーパーの特性から考えた私のおすすめは、基本的に生活に必要なものはエッセルンガ(もしくはコープ)で揃え、個人的に必要な化粧品やその他の薬品は薬局で買い、カルフールやコナドでは都度必要なものを単品で買っていく、というスタイルです。
コープの方が近のであればコープがいいと思います。
値段の比較としては、
安◀︎ エッセルンガ≒コープ<ペニーマーケット<コナド≒カルフール≒パム ▶︎高
という印象でした。
鮮度や商品の綺麗さの比較は、
高◀︎ コープ>コナド≒カルフールパム≒ペニーマーケット>エッセルンガ ▶︎低
という印象です。
単純に私がエッセルンガによく行っていたのと、エッセルンガは商品の品揃えが多く、消費者も多いのでコンビニより狭いコナド等とは比較できない部分もありますが、洗ってどうこうなるようなレベルではない汚い食材は多かったです。
コープはエッセルンガのさらに倍くらいの広さなんですが、それでも見た目綺麗な商品が多かったです。魚も単に死んだ魚ではなく食材としてのポテンシャルを保っていました。
正直、サンタンプロージョ市場(Mercato sant’ambrogio)や、中央市場(Mercato centrale)などの市場には経験としていくだけでいいかなと思っています。
サンタンプロージョ市場に関してはスーパーとラインナップは大きくは変わらず、ほとんど同じものが同じような値段で売っています。(中央市場にはスーパーに置いていないものがあったりします)
中央市場には観光客向けの商品も多く、一年間の留学生活を支える場所ではないかなという印象です。⇨中央市場についての記事はこちら。
市場はさまざまな側面から重要な場所ではあるんですが、食品の鮮度や安全性には疑問が残ります。実際、果物は市場で買っていましたが、スーパーのものと変わらないくらい痛みや水分の抜けが多かったです。市場にあるからといっていいものとは限らないこともあります。
肉は肉屋、野菜や果物は八百屋、というのももちろんいいんですが、なんといっても一年続けることができる方法を探してください。
アジアンマーケット
どんな人でも大抵、半年もしないうちにお出汁や醤油の禁断症状が出ていると思います。
そんなときはアジアンマーケットに行きましょう。
お勧めのお店は、S.M.N駅からドゥオモ側に行ったところにある、「Vivi Market」です。
現地に住むヨーロッパ諸国の人からも広く知られている上、多くの現地人ブログにも登場しているので、すでに知っている人も多いかと思います。
中国人が経営している、アジアの食品が購入できる貴重なお店です。完全に中国語っぽいのにちゃんとイタリア語というレアなリスニング体験ができます。
日本食で購入できるものはパッと確認できただけで結構あり、主要なものとしては、
・醤油(ヤマサ)7.5ユーロ
・タカラ本みりん 6.6ユーロ
・白だし(ヒガシマル)5.8ユーロ
・麺つゆ(謎)500ml 6.5ユーロ
・おたふくソース500g 6.9ユーロ
・ブルドックソース500ml 6.5ユーロ
・キューピーマヨネーズ500g 6.95ユーロ
・寿司酢 4.4ユーロ
・味ぽん 5.8ユーロ
・胡麻ドレッシング3.95ユーロ
・棒ラーメン(二食)3.4ユーロ
・乾燥茶そば3.2ユーロ
・そうめん3.5ユーロ
・冷凍うどん(五食)5.8ユーロ
・冷凍おかめ納豆 5.5ユーロ
・冷凍枝豆 2ユーロ
・豆腐1kg! 1.5ユーロ
・カレールー
・スパイス各種このように、なんでもとは行かないまでも、最低限のものはあります。
※2021年現在の価格これだけあればとりあえずは何とかできそうですよね。
値段が尋常じゃなく高いんですが、輸入関係の仕事をしている人なら理解できるのではないでしょうか。
このほかにも、中国系の食材はもちろん、韓国系の食材も置いていました。
クレジットカードの利用は10ユーロ以上からですが、単価が他のスーパーに比べ高いのですぐに到達すると思います。ただ注意点として、この味に慣れてしまうと戻って来れない可能性があるので、完全にパスタに飽きてからにしたほうがいいと思います。
麺つゆは日本の何倍も高価なので、日本人の感覚で消費するとあっという間に破産します。
私はトレーニングの関係から食事はほとんど同じものを食べていたんですが、ついに夏の終わりにトマトソースのパスタを見るのも嫌になってこのお店に駆け込みました。出発前は日本食が恋しくなる事なんかないだろうと思っていた私ですが、ついに利用することになってしまいました。
初来店時は、麺つゆと白だしと七味を買いました。⇨使い道、料理についてはこちら。
ちなみに1ヶ月でこの麺つゆにも飽き、普通のパスタに戻りました。・我らが醤油。少ない!
・麺つゆ。金のラベルがなんとなくおすすめです。違いは分かりません。
・片栗粉、この国では簡単には手に入りません。
・納豆は冷凍です。
・EDAMAME。意外と安いかも?
・七味はスパイスエリアに売ってます。