フィレンツェのごみ収集事情

結構重要なゴミ事情について。


イタリアの他の地域はわかりませんがフィレンツェでは「この日に燃えるゴミ」、のような決まりがないらしく、ゴミ収集車が毎日走り回ってゴミを回収しています。
ゴミ収集車のデカさは日本の比ではなく、毎朝渋滞ができています。
鳴らしても意味がないのにクラクション鳴らしまくりです。

フィレンツェのゴミステーションはゴミ箱の形になっていて、道路に置かれています。
置くだけのでかいゴミ箱タイプと、底が地中深くまでズドーンと埋まっているタイプがあります。
埋まっているタイプは、ゴミ収集車でこれを丸ごと引き抜いて丸ごと交換します。
初めは面食らいましたが、結構ありなんじゃないか?と思うようになりました。
もちろん子供や動物が中に入ってしまったら多分簡単には出てこれないので、安全性の面から日本では無理かもしれませんね。


置くだけタイプを丸ごと交換している様子。
この写真を撮っているとき、なぜか他にもゴミ収集車の写真を撮っている人がいました。

 分別について

ゴミ捨て場は日本よりはっきりしているように思います。
日本ではモラルに任せる部分が大きく、しばしば「どこまでがゴミステーションか」とか、「今はゴミ捨ての時間帯じゃない」「今日はゴミの日じゃない」などのトラブルがありますが、フィレンツェではゴミ捨て場は非常にわかりやすく、それぞれ紙や生ゴミやガラス類などで捨てる場所が分かれています。
そのため、日本のように地域によって回収時間が違ったりすることもなく、24時間捨て放題です。

ダンボールは誰かがダンボールを積んでいることがあるので(回収があるらしい)それに倣うか、入るようなら紙のゴミ箱に入れましょう。
分別は正直意味があるのかわかりませんが、一応書いてある通りに従いましょう。
私は燃えるゴミは燃えるゴミだけでまとめて、ペットボトル類は嵩張るので他の袋に入れて捨てていました。
この国ではそもそもプラスチックの容器が少ないのでプラ製品はペットボトルくらいでした。
ペットボトルは日本のようにラベルを剥がしたりしなくていいと思います。

 ゴミステーションの種類

基本的に五種類のゴミ箱が設置されています。
写真のように広いところだと同じ種類のゴミ箱がもう一個ずつあったりします。ここは置くだけタイプ。

燃えるゴミ
多分一番捨てることになるゴミ箱です。だいたい一番端にあることが多いです。
紙も捨てていいのかは謎ですが、この国の人が守っているとも思えません。

燃えないゴミ
区別できないもの的なことが書いてありますが、ゴムやプラスチック、日本でいう燃えないゴミならほぼ何でも捨てられるゴミ箱です。
このゴミ箱の前にはそれこそあらゆるものが散乱しています。

紙、ダンボール
この左も紙のゴミ箱です。
紙類ならなんでもそのまま捨てている人もいました。

プラの包装や容器類(ペットボトルも)+ガラス
左のゴミ箱がプラ容器類、右の緑のゴミ箱がガラスです。
プラ類はゴミ袋にまとめたほうがいいと思いますが、ガラスはそのまま放り込んでいる人しか見なかったので、そういうものなのかもしれません。

・別の地区のゴミ捨て場。
入らないものは大抵放置されます。でも誰も掃除しません。


ここでは紙のゴミ捨て場が一つですね。


埋め込みタイプのステーション。
フットペダルでガシャンッと開きます。

 ゴミ袋

ゴミ袋に指定はなく、何でもOKです。
エッセルンガに売ってるので、これを買っていればまず困りません。
約3ユーロで30枚、結構持ちます。
一人暮らしだと一ヶ月以上余裕で持ちますが、共同生活だとどうでしょう、二人以上でも1ヶ月は持つと思います。
私は忘れた頃に無くなっていました。
口を縛れる構造になっているんですが、頼りにならないので諦めて袋の口を直接縛りましょう。
スーパーのレジ袋も有効活用できますが、日本のようにしっかりしてないのでだいたい穴が空いています。
なのでスーパーのレジ袋は生ゴミには向いていません。

 生ゴミの管理

イタリアではどうも水道の下に生ゴミを置いておく習慣なのか、構造的にその位置にゴミ箱が置いてあることが多いです。
個人的にこれがどうも受け入れられず、普通に台所のゴミ箱にまとめていました。
虫や痛みでどうにかなるなら、目に見える位置でどうにかなって欲しいと思っていたからです。

夏場は生ゴミは早め早めに捨てるようにしましょう。
どのみち夏は窓を開けっぱなしにしなければならないと思うので、ハエが湧くと厄介です。
でかいハエは殺虫剤をまともに浴びてもびくともしません。

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