イタリアにおけるAmazonの使い方、注意点

日本でAmazonに頼り切った生活をしていた私としては、イタリアでもAmazonが使えるかどうかはかなり重要でした。
消しゴム一個ですらAmazonで買っていたので、荷造りの時も持って行くか微妙なラインのものは、「向こうに着いてからでAmazonで買えばいいか。」と考えていました。
結論から言うと、イタリアのアマゾン「Amazon.it」は、日本の「Amazon.jpとは別物だと考えていいと思います。


 Amazon.itとは

Amazonはいろんな国で利用することができますが、イタリアのAmazonはAmazon.itになります。
Amazon.itをイタリアで利用するには、日本のアカウントとは別に新しいアカウントが必要です。
私は日本でAmazon.itを何度か使っていたのでアカウントを持っていましたが、数年前に作ったので今は変わっているかもしれませんが、クレジットカードさえあれば簡単に作れます。

 問題点

日本のAmazonの長所として、「早く届くこと」が挙げられがちですよね。
私が話したイタリア人たちからしても、Amazonは「早い」という感覚らしいんですが、私の中の「早い」と彼らの「早い」に結構差があると感じました。
断言しますが、日本のAmazonが早いのは、「日本の運送業者が世界で一番早くて正確」だからです。
日本人の高い要望に応えるべく、運送業者の方たちは日々大きな負担を抱えていることと思いますが、そのおかげで私たちは質の高いサービスを受けることができています。
しかし、イタリアのAmazon自体のサービスが同じような水準でも、実際に商品を届ける業者の質、もっと言えばドライバーの性格、が全く違うわけです。
配達日や配達時間の選択はできますが、日本と同じようにAmazonプレミアムに加入していない場合有料になります。かなり高くて、10ユーロくらいです。
基本的に再配達の時間は指定できません。営業時間内、とだけ書かれています。

Amazon小話

到着まもない頃、体調管理のために体重計が欲しかったのでAmazon.itで購入しました。
2−4日で届くとのことだったんですが、結果から言うと1ヶ月後に2つ届きました。
まず3日目くらいでSMSで配送業者(GLS)から直接連絡が来て、「いなかったからまた来る」ということでした。
その日のその時間、私は部屋にいたので少し不思議に思いましたが、呼び鈴が故障していたためその時は「仕方ないな」と思いました。※呼び鈴も購入しました。
金曜日だったんですが、基本的に土日は全て機能停止するようで、再配達は月曜日になるということでした。時間帯は選択できませんでした。

そして月曜日、「呼び鈴が鳴らないので直接SMSで連絡してね」と業者に伝えていたので、夕方頃に「近くまで来た」という連絡が入りました。
が、どこを見ても配送業者っぽい人や車は見当たらず、「見当たらないけど、どこ?」と聞くと、なんと「配達を完了した」というのです。
言うまでもなく荷物は受け取っていないので、「受け取ってないんですが」というと、部屋の前にいた女性に配達したとのこと。
誰やねん
と思いつつ、住所と名前を伝えて間違っていないか聞いたんですが、なんと全く違う地区に配達していたようで、問い詰めていくとそもそも私の荷物ですらなかったことが判明しました。

金曜日から私は何を待っていたんだと思いつつ、「結局荷物はどこにあるの?」と聞くと、「知らない、とにかく私は何も持っていない」と言うのです。
ドン引きしつつ、じゃあどうすればといいか聞いても、「わからない!」の一点張りで、とりあえずGLSに荷物がどこにあるのか問い合わせたんですが、問い合わせの返信を待っているうちに新しい配達日がGLSから送られてきました。
前の配達予定日はなんだったんだと思いましたが、とにかく新しい配達日を待つことになりました。この時点で10日目くらいです。
そして再配達日(再配達の時間指定はできません)、またもや受け取っていないのに配達完了の連絡がありました。

今度は受け取りサインまであり、もう何が起きているのかわからなくなってしまったんですが、配送業者からも返信はないし、Amazon.itに連絡しました。
「受け取っていないのに配達完了の連絡が来た」と伝えたら、すぐに再送すると連絡がありました。
Amazon hub ロッカーを利用できることに気づいたので、最終的にロッカーで受け取ることができたんですが、さらに二週間後くらい経った頃、下の部屋のおじさんが「代わりに受け取っといたよ」と言って荷物を渡してくれて、結局2つ体重計が届きました。

 Amazon Hubロッカー

 
・バールにあるロッカー。赤いところにメールに届いたバーコードをかざすと、扉が開いて荷物が取り出せます。それか、画面にコードを打ち込みます。

日本でも主要な駅だけでなくスーパーなどにも設置されていますが、フィレンツェにもいくつかロッカーが置いてあります。多分日本とは色が違うと思います。
ただ、日本と違って剥き出しで室外に置いておけないので、大抵室内に設置されています。
Amazon.itで買い物をする場合、絶対に最寄りのロッカーで受け取ることをお勧めします。
これは、単に楽だからということ以上に、最速・最安かつ安心して受け取れるというメリットがあります。
ロッカー受け取りにすると配送コストが無料になります。普通は3ユーロくらいかかります。
さらに、個人宅に配達しない分手間が省けて早くなるのか、1日くらい早く着きます。

これによって、ほぼ日本と同じ感覚でAmazonを利用することが可能になります。
ロッカーに配達されるとすぐにバーコードが添付されたメールが届きます。これをロッカー、またはロッカーがない店舗の場合は店員に見せると荷物を受け取ることができます。
留学生なら大抵昼には一旦家に帰るでしょうから、これを学校の帰りなどに受け取れば完了です。
大抵の留学生が住むフィレンツェの地区では電車での移動がないので、帰りにとって帰れる分、学生からするともしかすると日本より便利なんじゃないかという体感でした。

お勧めのロッカー
公園近くのバール:Bar Tabaccheria San Frediano

普通のバールなので緊張しますが、こんにちは〜と言っておけばなんとかなります。
何か言われたら、「Amazonの荷物を受け取りに来ました。」といいましょう。
バールの奥にローカーと小さなコインゲーム機があります。

アメリゴ・ヴェスプッチ橋の近くのタバッキ:Tabaccheria Borgo San Frediano di Marco Meucci


ロッカーではなく店員にAmazonの荷物を取りに来たことを伝える必要があるので、普段使いはしませんでした。
しかしここではロッカーに入らない大きさの荷物を受け取ることができます。私はロッカーに入らなかったらしい自転車のハンドルを受け取りました。

西側のエッセルンガに向かう途中のペニーマーケット:Penny Market


外からは入り口にあるように見えて出口に回り込む必要があります。
ただ、スーパーの記事でも書いたように、ペニーマーケットの入り口付近は高確率で変な人がいるので、できれば避けたいところです。
8月の休暇時期などではバールのロッカーが使えないので、臨時的な場所として覚えておきましょう。
さらに、ここは平日以外でも受け取れるので助かります。

 高いのか安いのか

商品の質と値段は当然ものによるのですが、基本的に高いと言ってしまっていいと思います。
コロナ禍でジムがしまっている期間があったので、部屋でちょっと運動するためにダンベルを購入しましたが10キロずつのダンベルがなんと1万円近くします。(70ユーロくらい) 
日本ではほとんど同じようなダンベルが3000円で買えます。
じゃあ他の商品も全部日本の3倍するのかというとそうではなく、ものによっては日本より安かったりすると思います。私が購入したものはだいたい日本より高かったですが。
基本的に日本で買えるものよりは性能が劣っていることが多いです。
例えば体重計について。
私が購入したものは一番安い価格帯で22ユーロでしたが、体重しか測れません。日本で同じような3000円くらいのものを探した時、間違いなく体脂肪やBMI計測などの機能もついているはずです。
そういったケースが多く、部屋が暗すぎて夜に勉強や作業が全くできなかったのでデスクライトを買いましたが、20ユーロもする割にセールスポイントは小さく折り畳める点のみ。
そして基本的にこっちのデスクライトはマイクロUSBで電源を取るようで、端子やケーブルは付属していますが結構使いにくいです。
何かしらの専門店がある場合、そっちで買う方が性能が良く結果的に安く済む場合が多いです。
ただ、カメラ用品や有名メーカーの商品は日本と全く同じ値段で買えますし、質も日本のものと同じです。

 まとめ

・同じAmazonでも日本とは違う。
サービスは同じでも中身の人間の性格が全く違うので、似たようなものくらいに考えておきましょう。

・郵便、配送事情が思ったよりエグい。
イタリアの配送業者にとって、日本で年に数回遭遇するくらいのミスは日常茶飯事なようです。
初回の注文で配送トラブルにあったので、よくあることなのだと思ってしまいます。

・Amazon hub ロッカーを使おう。
ロッカーを使うことでAmazon.itは日本のレベルに近づきます。
ロッカーは非接触なので、その辺も若干安心です。

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