フィレンツェでワクチンを接種する

※現在は必要のない情報になりますが、こんなこともあったという備忘録として残しておきます。

このブログを書き始めた当初、まだ世界でもワクチン接種なんて話はほとんど出ていなくて、当然みんな何もしてなかったんですがイタリア在留中に法律が何度も変わって国内でも接種がほぼ義務になり、入国に際しても接種が義務になりました。
そのため、私より後に入国する日本人は全員日本で接種済みが確定していたので、当時はワクチンの記事は書かなくていいかなと思っていたんですが、これまた法律が変わり、ワクチンの有効期限がどんどん減ってきてしまいました。
そしてどうも今後入国する日本人も追加で接種しないといけなさそうになったので、ここにトスカーナでのワクチンの打ち方を記載しておきます。
結論から言うと現地の保険に入れば100%打てます。


 予約方法

もちろんこのワクチンについてエージェント(私が利用したところは)は何もしてくれないので、全て自分で行う必要があります。
ワクチンは州ごとにシステムが色々違うらしく、この記事ではトスカーナでの接種方法について解説します。
別の州でも同じような方法で予約自体は可能ですが、保険に入るために必要な書類がトスカーナと他では違うのでその点で注意が必要です。

保険に入るには納税者番号が必要です。
▶︎納税者番号の取得についてはこちら。
▶︎フィレンツェで保険に入る方法についてはこちら。

予約の仕方
予約はネットで行います。
このワクチン予約ページから、それぞれの条件に合うものを選択します。
このサイトはトスカーナの予約ページなんですが、それぞれの地名と予約ページのURLの文言である「prenota vaccino」を組み合わせて検索すればヒットするはずです。
例えばローマの場合、ラツィオ州なので「lazio prenota vaccino」で検索すれば、このようなページに簡単に辿り着けます。
見た感じシステムは同じっぽいです。

・トスカーナのワクチン予約ページ。こんな感じで色々並んでいます。

だいたい3度目になるかと思うので、「Terza dose」の中から選びます。
「12−17歳」「18−59歳」「60-79歳」「80歳以上」に分かれているので、該当するものを選びましょう。
ほとんどの場合「18-59歳」になるかと思います。

他に決まりとして、最終接種日から四ヶ月経っている必要があります。
4/15に受けたのなら、接種できるのは8/15以降となります。

入力画面

この保険証の番号については入力欄の?マークをクリックすると確認できます。
下13桁になります。
その後、最後にワクチンを接種した日にちを選択しましょう。▶︎右図。

この後場所を選択して、時間帯を選択します。
認証コードがSMSが来るんですが、タイミングが変なのでしばらくこないことがあります。
何度もコード申請をしないで一旦待ってみてください。

予約が完了すると、コードが記載されたSMSが届きます。※画像2段目。
これで予約完了!

この後、予約表をダウンロードします。
受付の人曰くなくてもいいらしいんですが、あった方がスムーズなはずなのでダウンロード方法を記載しておきます。

まずワクチン予約ページに行きます。その後、右上のメニュー(スマホだと三マークからプルダウン)から、「Riepilogo Prenotazione」を選択。
納税者番号と電話番号を入力したら、SMSが届きます。

③SMSにはURLが添付されているのでタップ。私の場合なぜか2回届いてますが、多分2回押したんだと思います。
④URL先には、予約番号と予約表の PDFが載っています。
⑤ページ一番下に「SCARICA PROMEMORIA」のボタンがあるのでタップ、PDFが表示されます。

PDFの一例。これを保存するか、スクショして持っていきましょう。印刷はしなくてもいいです。

 接種当日の動き

持ち物としては、パスポート保険証(PDFでも可)、予約表(またはSMSでも可)が必要になります。

時間より前についても大丈夫です。
打ちやすい服装で行きましょう。
冬場は難しいですが、着込んで行くと厄介なことになるので服装はよく考えましょう。

到着


ネルソンマンデラフォーラムの場合、入り口付近によくわからない人が何人かたむろしていると思いますが、無視して中に入っていきましょう。
係の人に3回目だと伝えると接種に関する用紙をもらうことができると思います。

用紙の記入例。
フルネームでサインした欄のいくつかに、お医者さんがワクチン名を書いていたりしていました。
もし間違っても向こうが修正してくれるので気軽に行きましょう。
このフォーマットもどんどん更新されているので、みなさんが接種するときは少し違うと思いますが参考までに。

列に並ぶ

スタジアムの中に入っていき、椅子に座って並んでいる人がいれば列に従って座って待ちます。
写真は入ってすぐの様子。この椅子に座りますが、人がいなかったらダイレクトに受付に呼ばれます。
その後はパスポートを見せたり何回目かとか、ファイザーかとかを聞かれます。
このときに予約表を見せる必要があります。

次に、接種待ちの列に並びます。
この列はかなり適当なので抜かされないように存在を主張しましょう。マジでバンバン抜かしてきます。

接種


いざ接種です。
お医者さんがいる簡易個室に入り、入り口で書いた紙を渡して、どっちの腕がいいか聞かれるので好きな方を選び、打ってもらいます。
2秒くらいで終わります。
その後、紙に色々書いてもらって接種完了です。

この後15分ほど待機しないと帰れないので、待機場所へ向かいます。

 

さっき書いてもらった紙を待機場所にいるパソコンの前に座っているスタッフに渡します。大抵めっちゃおしゃべりしてます。
この時に保険証も必要です。
保険証の番号と、接種の番号を紐付けしてもらうわけですが、これがかなり重要っぽいです。
ここで運悪く適当な仕事をされると永遠にグリーンパスが取得できないので、グリーンパスのSMSが届かない人はもう一度ここへ来る必要があります。
実際にそういう人が一人いて、色々連絡してもう一度接種会場へ行って登録してもらったとのことです。

紐付けが完了すると、待機場所で15分待機します。
時間が過ぎても誰も何も言ってくれないので、そのまま静かに帰りましょう。

 グリーンパス

3回目の接種なら、次の日にはSMSが届くはずです。
SMSに記載されている番号をアプリに入力すれば、これで人権が手に入ります。
ちなみに、1度目の接種の場合は接種後すぐにSMSが届いたとしても、認証アプリで有効になるのは15日後なので注意してください。
今後は1度目をイタリアで受ける人はいないと思いますが参考までに。⇨グリーンパスの記事はこちら。

 保険に入らずに打てるかどうか

上の画像で既にお気づきの方もいるかと思いますが、保険に入っていない人でもワクチンを打てる枠が一応あります。※2022/2月時点
結論から言うと私はどうやっても予約ができませんでした。

一見すぐにでも予約できそうな画面が現れるんですが、
この、「Codice numerico」がイタリア中の人を混乱させています。

これ、実際にホームページにも何の番号なのか一切記載がなくて、Twitterやその他の記事でも「この番号は何なんだ!?」と言われていました。
Twitterではトスカーナの公式アカウントに直接聞いている人がいましたが、どれも無視されていました。
実際に私も学校の生徒何人かと電話やメールを送って質問してみたんですが、電話は何回やっても出ない、メールには返信がない、というめちゃくちゃな結果でした。
先生にも電話をかけてもらいましたが、何度やっても繋がらず。
結局誰もわからないまま時間が過ぎていったので諦めてみんな保険に入ってワクチンを打つことになりました。
どうにかなりませんかねこの国。

強行策
といっていますが、予約なしで接種会場に直接乗り込んで接種することは、実際可能です。
私の周りでも数名からそんな話を聞きました。
とりあえず接種会場へ行き、ダメもとで聞いてみる、と言う方法です。
ですが、その後接種できたとしてもきちんとグリーンパスに紐づけられるか不明ですし、行ったからといって確実に打てる保証はありません。
一応、周りで保険に入らず接種できた人がいれば聞いてみましょう。

 まとめ

結論から言うと、書類さえ揃っていればすぐにでも予約することができます。
が、日本人にはそれがまず難しくて、周りは誰も手伝ってくれないのが現状なので、しっかり準備しましょう。
予約さえできれば後はスムーズにパスを取得できるはずです。
保険に入るのにはお金がかかりますが、半年の自由を買うと考えれば安いものなので、入るしかないのが現状です。

 

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