イタリアで米を炊く方法について。


 イタリアの米

皆さんもよく聞かれることだと思いますが、イタリアにも米はたくさん売っています。
熟成を重ねるイタリア米と水分の多い日本米では全く違う上、日本のように高性能な炊飯器がありません。
一応寿司米として日本米っぽいものも売っているんですが、かなり高いです。

どうしても米を食べたい場合、鍋かフライパンで炊くことになります。
が、鍋で炊いたところで日本のお米とは似ても似つかぬ炊き上がりなので、個人的にはお勧めしません。
さらにこっちの米は炊いたあとすぐに食べ切らないと、パッサパサのもそもその粘土に変わります。

米の種類は好みによると思うんですが、私はエッセルンガで1kg2ユーロしないくらいのものをたまーに買っていました。リゾット用にですが。
イタリア米は基本的にかなり乾燥しているので、日本における古米の扱いと同じようにすれば上手く炊けるかと思います。

 炊き方

①米を洗う
一見透き通っていますが、一応何度か洗ってください。
パスタの湯切りに使っているザルだと米が流れ出るかもしれないので、ボウルでやる方がいいかもしれません。

②水に浸ける
とりあえず1時間くらいつけておきます。米が真っ白になるまでが目安です。
炊飯器以外で炊く場合、この給水をすることで米に水分を持たせ、しっかり炊くことができるというわけです。

③水は多めに
だいたい鍋かフライパンになると思うんですが、米を入れたあと、米が全て浸かるくらいの水を入れます。
米の高さより5ミリくらい上まで水を入れてください。

④オリーブオイル
オリーブオイルを入れることでほんの少ししっとり炊けます。
決して入れすぎないように。
一回に小さじ1杯入れないくらいで十分です。

⑤火にかける
キャンプで飯盒炊爨の経験がある方は活かせると思います。
蓋をして沸騰するまで火にかけます。
蓋が動いたりして沸騰が確認できたら、中火で2-3分炊きます。
そのあと弱火で10分ほど炊きます。
この時に水がなくなっているか確認してください。
なくなっていれば炊飯完了です。

⑥蒸らす
米が炊けたらそのまま10分放置します。

⑦完成
完成です。
様子を見て器によそいましょう。


・もっさり!


一回目は多分失敗すると思うので、2回目から水の量を調整してください。
失敗する理由はほとんど水の量によるものです。

はっきり言っておきますが、美味しくはありません。
そもそもご飯と一緒に食べるお供やおかずがないんですから。

もちろん、研究を重ねれば美味しく炊ける米を見つけることができるでしょうし、それを美味しく炊くことはできると思いますが、正直コスパ最悪だと思います。
こんなことに時間を使うのなら、この国でしか食べられない食材や調理法を研究すべきだと思います。

個人的には、米を炊くのに毎日1時間以上かけるのはどうももったいないと感じてしまいます。
現地に住んでいる方なら米の炊き方を突き詰めるのもわかりますが、留学生はお金で時間を買っているようなものなので、貴重な時間を日本で死ぬまで食べられる米に費やす(しかも美味しくはない)のはお勧めできません。

とはいえ、一回は経験としてやってみてもいいかもしれませんね。

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